千島智伸 准教授

千島 智伸|研究室・ゼミ

<ご経歴>
・明治学院大学 社会学部卒業
・卒業後、サムスン電子(日本法人)・日本アンテナ株式会社で勤務
・サムスン電子在職中に中央大学大学院 戦略経営研究科で修士号・博士号を取得
・現在、阪南大学 経営情報学部 准教授(担当:イノベーション論・ICTビジネス論)


現在、新規提供を検討中のサービス開発に携わる阪南大学経営情報学部(大阪府・松原市)の千島智伸 准教授。

国内・海外の民間企業に合わせて24年間勤務された実務家教員として、製品開発や経営管理をご専門にされる同氏に、インタビューさせていただきました

ーアプティから、先生にご協力の依頼があった時、どのように思われましたか?

まず、とてもありがたいと思いました。そして、しっかり向き合って取り組もうという感情が沸き起こりました。製品開発は、技術を活用し普及させるためにUI(User Interface)の工夫が必要ですが、アプティ社がそうした点を丁寧に設計したいという姿勢を感じることができました。

また、私が研究している「技術を通じ製品やサービスが社会に普及する仕組み」と製品・サービスコンセプトに接点というか類似点があると、ご相談を受けながら気づくことができました。

ーアプティと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

製品・サービスを創り上げていく面白さを充分に味わうことができたと思います。創作したものを供給する企業の視点と、それを使う・活用するお客様の視点と、複眼的に考える企業だということを何度も行ったミーティングを通じて実感しました。私も企業視点と消費者視点は、似ている点と・相反する点が常にあることを日々の研究で理解していたので、スタイルが似ていると感じた理由かもしれません。

ー先生のご専門から見た自動車業界の課題は何でしょうか?

自動車業界に限らずですが、大小を問わず存在する課題に対し、カーシェアリング、自動運転化、コネクティッド化(あらゆるサービスとつながる)等の行為が、業界・社会の課題の解決施策になるはずですが、その浸透や普及がもう少し早く進むことが必要だと思っています。
業界が、問題や課題となっていることに取り組んでいることは知っていますが、ビジネスモデルを変えたり、いままで取っていない行動を実践したり、目に見える変化を先導すること (我先に行動すること) だと思います。業界だけでなく社会や政治など大きな枠組みも関係するので簡単ではないと思いますが、大学との知識連携や異業種からヒントを得るなどイノベーションが起きる余地は多いにあると思います。

ー先生が現在の開発に込めている思いを教えてください。

企業・会社では、人は人財であり経営する上での根幹になります。多様な環境でこの先も変化の激しい状況が続くことは容易に想像できるので、可能な限り最適な組織の状況に近づけ、思い切り働けるチーム構成にすることを、最も強く意識しました。

かなり複雑な構造だったので設計時間を要しましたが、組織マネジメントの属人化を未然に防ぎ、会社マネジメントを最大限に可視化するための構造として、とても面白い設計だと思っています。これが成立すると企業・会社はどんなことができるようになるのか・・という想像が膨らむので、要件定義が楽しいと思えた活動でした。

ー開発に携わっていただいているサービスの重要性を教えてください。

具体的には、採用する側も採用される側もミスマッチを回避し、必要とされる力量が求められる職場・チームの状況とマッチする工夫を要所に存在させました。そのため、離職防止・社員定着・社員採用の最適性という広がりが見えてきます。

会社マネジメントを最大限に可視化するというのは非常に難しい管理手法ですが、例えば、採用時や採用された後も働く人にとってメンタルに影響を及ぼす要因によって精神的に不安を覚えることは誰にでも起きます。こういう要素に対し、しっかりと向き合うことができる可能性を持っているか、職場の中での人と人の連携によって少しでも解決に向かいやすいチームづくりに結び付くよう工夫をしています。

社員採用・社員定着・社員成長という3つのポイントが同時に訴求できることが、このサービスの特長だと思います。

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