山本寛 教授

山本寛研究室│青山学院大学経営学部

<ご経歴>
・早稲田大学政治経済学部卒業
・卒業後、銀行等に勤務。大学院を経て、メルボルン大学客員研究員歴任。
・現在、青山学院大学経営学部・大学院経営学研究科教授(人的資源管理論・キャリアデザイン論担当)。博士(経営学)。


当社オートモービル・ヒューマンリソース事業でサービス提供をしている「アップラウド」。人材の定着・育成支援を行うサービスで、利用いただいている取引先様からも、大変好評いただいております。

その開発に携わっていただいた青山学院大学経営学部の山本寛教授。キャリア研究の第一人者として、人的資源管理論・組織行動論をご専門にされる同氏に、インタビューさせていただきました。

ーアプティから、先生にご協力の依頼があった時、どのように思われましたか?

それまで自動車業界の方とのコンタクトはあまりなく、自動車業界の業界誌やサイトに執筆や寄稿をしたこともなかったので、正直、驚きました。最初にコンタクトいただいた時に、私が執筆した著書を読まれ、また類似分野の先生からお聞きになった等の経緯をお聞きしました。私の専門分野をよくご存知の上でご依頼されたことがわかり、十分納得ができた次第です。

ーアプティと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

まず、ほとんどクイックレスポンスで対応してもらっていることに感銘を受けています。さすが、自動車業界全般に関わる新しいビジネスを次から次に開発されている会社という印象をもっています。また、ユーザー様の導入後の感想や要望を細かく伝えて下さっていることから、お客様の視点に立ったきめ細かな対応や修正をモットーにしている会社だという印象をもっています。

ー先生のご専門から見た自動車業界の課題は何でしょうか?

自動車産業は、わが国だけではなく世界においても基幹産業中の基幹産業であり、国の経済に非常に大きな影響を与える産業であることは言うまでもありません。加えてEVなど技術革新の真っ只中にあり、それへの対応も迫られています。
また、人的な側面からいえば、例えば自動車整備の仕事における人材不足等は深刻です。高い専門性と技術の進歩に対応した絶えざる勉強が求められるお仕事であり、同時に多くの職場で、新卒者の採用難や退職される方の増加にご苦労されています。こうした喫緊の課題の解決には、産官学の協力のもと多くの知見を結集する必要があると思います。

ー携わっていただいた「人材の定着と育成」の重要性を教えてください。

自動車業界に従事している方々、例えば自動車整備士の方々が専門職としてキャリアを形成していくには、ある程度の期間組織に在籍する必要があります。在籍し続けることで、組織が提供する研修等の能力開発機会を手厚く受けることになり、専門職としてのスキルの向上につながります。これが、働く人にとっての定着と育成の重要性です。
同時に、受け入れ側の組織としても苦労して採用した整備士の方々が早期に退職することは、それまでに費やした採用・研修等のコストも含め大きなマイナスです。また、先輩が次から次に退職している職場をみれば、これから就職する学生の皆様も二の足を踏むことになるでしょう。すなわち、定着率の低下はただでさえ困難な採用の足をさらに引っ張ることになります。

ー先生がアップラウドの開発に込めた思いを教えてください。

第一に、(特に)若手社員の定着と活躍に役立つ商品をコンセプトに開発しました。
第二は、そのために類似商品ではみられない成長と貢献の二つを基本パターンとし、成長欲求、成長実感、キャリア展望(成長予感)、貢献実感という四つの次元を設定しました。
第三は、その他職場のリーダーシップや組織のマネジメント等、個人、チーム、部署、組織でのポジティブな成果に結びつく要因を明らかにする商品として開発しました。
第四は、ユーザー様のご要望に応じて、最小限の項目で構成されるベーシックタイプから、追加を可能にする拡張タイプまで多様なタイプを含む商品を志向しました。

ーアプティとビジネスパートナーになって、どうお感じになりましたか?

次々に新しい提案をしてもらっています。現状に甘んじることなく、さらに上のステージをめざす会社の姿勢に私も元気をもらっています。

ー将来、アプティと取引をしたいと考える企業様に一言お願いします。

若い社員の方々が意欲的に活躍している会社で、新しいことに次々にチャレンジする風土があります。顧客サイドに立ったアイディアをともに考えて提供してくれる会社だと感じています。

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