自動車整備士のツナギの選び方、洗濯&乾燥方法!

 

整備を行う上で欠かせないアイテムの一つにツナギがあります。

ツナギはカーディーラーでは支給されますが、モータースなどでは自腹購入ということもあります。ツナギは整備士にとってはビジネススーツと同じように毎日使うので、自腹で購入する場合には使い易く、着心地がよいものを選びたいものですよね。

この記事では、使い易く、着心地がよいツナギの選び方を紹介します。

 

ツナギは大きなえりを選ぶ

最近は室内のピットも出現してきましたが、整備士が活躍するピットは、夏は暑く、冬は寒い事が多いです。そのため、ツナギのえりはなるべく大きいほうがいいと言われることもあります。大きなえりであれば、暑い夏は少しフロント・チャックを下げても見た目がかっこよく、涼しいです。冬はえりを立ててれば、首回りが温かく、夏は直射日光から首回りを守ることができまます。ちょっとした違いですが、過酷なピットで働く整備士にとって、えりは頼もしい存在です。

 

ツナギは袖や胸にはポケットがあるほうが便利

ツナギの袖や胸にペンポケットがないツナギはほとんどありませんが、安いツナギを選んでしますとないものがあります。ただツナギのペンポケットは筆記用具などを入れる際に非常に便利です。ペンポケットの幅は大きい程、多くの筆記用具が入り便利ですが、ペンのホールド性も重要なので、なるべく深いものを選びましょう。ペンポケットが浅いと、腕を動かしたり、屈んだりしたりするとボールペンやシャープといった筆記用具が、落ちてしまう恐れがあるからです。お客様の自動車に筆記用具などを落としたままで返却したら大変ですよね。

一方、普通のポケットは、チャックが付いたタイプとフラップが付いたタイプなどがあります。チャックが付いたタイプだと、エクステリアの部品などを交換する際に、ボディや部品とチャックが接触してしまい、キズをつけてしまう可能があります。そのため、チャックのタイプは自動車を整備には向きませんので、フラップが付いたタイプを選んで下さい。フラップが付いたタイプの中でも、マジックテープでフラップを固定するもののほうが、キズが付くことはまずありません。

 

袖口はマジックテープで止めるツナギを選ぶ

胸のポケットと同じで、袖口をボタンやファスナーで止めているツナギだと、作業中にボディなどを傷付ける可能性があるので避けたほうが良いでしょう。そのため、袖口はマジックテープで止められるタイプであれば、ボディなどを傷つけることはまずありませんで、ツナギを選ぶ時にチェックしてください。

 

フロント・ファスナーを完全に隠せるツナギを選ぶ

ポケットや袖口と同様に、ツナギにボタンやファスナーを付けることは、好ましくはないですが、ツナギの前面にはフロント・ファスナーが付いているタイプが多いです。このフロント・ファスナーはノブを含めて、完全に隠せるようになっているツナギを選びましょう。自動車のボディに傷は大敵なので、しっかり選ぶようにしてください。

 

着心地がよく自分の体に合ったツナギを選ぶ

整備士が働くフィールドは厳しい環境ことはお話しをしましたが、なるべく着心地がよいツナギを選びたいものですよね。

例えば、冬、乾燥した時期に不快なのは静電気。この静電気を防ぐ加工を施した生地を使ったツナギなら着心地がよいです。また、ツナギに使われる生地は綿100%のほうが着心地がよいとは思いますが、しわや洗濯の時の乾燥時間を考えると、20~30%程度、ポリエステルが含まれた方が扱いやすいですね。ツナギの肘の部分は補強されていると、強度が増して破れにくく、ウィエスは、マジックテープで調整できるタイプがよくフィットしますのでチェックしてください。

ツナギはメーカーによってサイズが大きく変わる事が多いので、しっかり試着して、自分の体に合ったものを選ぶことが重要です。サイズの合わないツナギは着心地が悪いばかりではなく、整備がやりづらかったり、危険だったりすることがあるので注意が必要です。

続いて、せっかく買ったツナギの洗濯方法を伝授

ツナギの洗濯&乾燥方法!

 

使い易く、着心地がよいツナギをまとめてきましたが、整備士の仕事に適合し、自分の体に合ったものを選ぶことが重要です。また、できるだけ、長持ちをするような補強が施したツナギもおすすめです。

そんな整備士が毎日着るツナギはいつの間にか汚れてしまいますね。

ツナギには油、泥、食べ物など色々な汚れが付着していることがありますので、洗濯機で洗濯する前に、汚れ別にしっかり処理し、つけ置きしたほうががきれいに仕上がりますので、紹介します。

 

ツナギに染みついた頑固な油の汚れの処理方法について

ツナギに染みついたオイルなどの油の汚れはそのまま洗濯してもなかなかきれいになりません。油の汚れがひどい部分には、まず、液体洗剤を染み込ませ、しっかり揉みます。次に、洗濯用のブラシで擦ったあと、油を流水で落とします。油の汚れが広がっている時は、液体洗剤を水で薄めて使います。

 

ツナギに染みついた泥の汚れの処理方法について

ツナギの膝の部分などに泥の汚れが付着することがありますが、液体洗剤を使う前に叩いたり揉んだりして泥などをしっかり落とすようにしましょう。泥がある程度落ちたら、液体洗剤を染み込ませ、揉んでください。

その後、洗濯用のブラシでしっかり擦ってください。泥は水を吸うと、繊維に染み込んで、落ちにくくなるので、なるべく水を使わないように処理してください。

 

ツナギをお湯でつけ置きしてもみ洗いをする方法について

 

油、泥によってできた汚れを部分的に処理ができたら、まずツナギをつけ置きします。油の汚れは、水では落ちにくいため、バケツに50~60℃のお湯を入れた後に液体洗剤を加え、ツナギを入れてつけ置きをします。つけ置きをすることで、お湯によって油を溶かします。バケツではなく洗濯機でもできそうですが、熱めのお湯は洗濯機を痛める可能性があるのでやめましょう。1~2時間が経過して、お湯の温度が下がったら、汚れが酷い部分を揉み洗いします。これによってかなりの汚れが除去できます。

 

洗濯機でツナギを洗う方法について

ツナギを洗濯機で洗う前に、チャックがある場合は、ひっかからないようにしっかり閉めてください。ツナギを漬け込んだ水と一緒に洗濯機に入れます。この時、他の洗濯物は入れないで、網に入れて洗濯をするようにしてください。乾燥機は絶対に使わないようにしてください。縮みます。

 

ツナギをしっかり乾かす方法について

冬、天気が悪いと厚手のツナギを乾かすのは時間がかかり、生乾きの嫌な臭いが発生することがあります。生乾きの嫌な臭いは長い時間濡れたままの状態で発生した雑菌が原因だそうです。そのため、なるべく早くツナギを乾燥させることで生乾きの嫌な臭いを防ぎましょう。

まず、ツナギにボタンやファスナーがある場合は、全て開けてください。水分を含んだツナギはかなり重いので、大きくてしっかりしたハンガーを使って干しましょう。そのようなハンガーが無い場合は、ツナギの袖を物干しざおに通して干します。ツナギを手の平ではさんで伸ばすと、乾いた時にしわが少なくなります。風通しの良い場所で、ツナギを短時間で乾かしてください。乾燥機を使う方法もありますが、綿100%のツナギはかなり縮む可能性がありますので、注意が必要です。

 

まとめ

ツナギの洗濯方法をご紹介してきました。ツナギが汚れていると一生懸命仕事をやっているように感じますが、自動車の室内に乗り込むことが多いので、シートなどにツナギの汚れをつけると、大変な事になるので注意したいですね。

 

ツナギの汚れをしっかり落とすためには手間も時間もかかりますが、自宅で行えます。家では洗えないことが多いサラリーマンのスーツよりは、お金がかからないような感じはします。ツナギをしっかり洗って、お客様に良い印象を与えましょう。

 

そんなツナギを着たカッコいい仕事あります。

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